【後編】韓国の牧場に行ってみた!

みなさんこんにちは 牛推し活中の合田です。
前編に続き、韓国牧場巡めぐりツアー 、今回は「午後編」です。
🌐【前編】韓国の牧場に行ってみた!

韓国名物 餃子しゃぶしゃぶにつれていってくれました

午前中に訪れた観光牧場「DARAE牧場」の女性酪農家の方と、遅ればせながら名刺交換をさせていただき、お名前は「尹(イ) 」さんと確認できました。
IT技術は進んでいますね。スマートフォンで名刺を読み取ると、日本語読みが確認できました。

彼女が素敵すぎて、次の牧場への車内では
大学院で牧場経営とか経済学を学んだんですよね。酪農のことだけじゃなく経営スキルも必要ですものね。3歳のお嬢さんもいてママ業もやっていらっしゃる。多方面でのご活躍、すごい~
と連発。

そんな私を、南さんはランチに連れて行ってくれました。

餃子のしゃぶしゃぶ、さすが韓国、汁物とご飯、キムチセット。  

口の中が先ほどカフェで食べたヨーグルトや乳製品にまみれていたので、もったいないと思いましたが、きっと次の工房でもヨーグルトの試食などできるだろうということで、しゃぶしゃぶを美味しくいただきました。

訪れたのは、すごい要職を持つ方が経営する「ハルムクルム牧場」

1時間ほど車で移動、住宅も少なくなり山道をゆるゆる登って行くと看板が見えてきました。

「ここだ~」「ここか~」

「ハヌルクルム牧場(空と雲牧場)」到着! 

看板(上から)

낙농체험교육목장:酪農体験教育牧場
상쾌한 목장, 신나는 경험!:さわやかな牧場、楽しい体験!
낙농체험:酪農体験
낙농진흥회 인증 체험목장:韓国酪農振興会認定 体験牧場
하늘구름목장:ハヌルクルム牧場(直訳で「空雲牧場」)
농업회사법인 하늘구름(주): 農業会社法人ハヌルクルム株式会社
치유체험농장:癒やし体験農場

今度は酪農体験教育牧場です。

南さんによると、こちらの牧場を経営している金(キム)さんとは、公共機関が主催する乳製品製造 の勉強会で知り合ったそうです。
70歳を超えたくらいの方でした。

南さんはおみやげにスイカを丸ごと1個お渡ししていました。その目上の方を敬い、再会を喜びあう感じがなんとも韓国ドラマを彷彿(ほうふつ) とさせるのです。

右:今回の牧場ツアーをアレンジしてくださった南(ナン)さん 、左:金さん
右:今回の牧場ツアーをアレンジしてくださった南(ナン)さん 、左:金さん

帰国後Webにて調べたら、金さんは以下の役職をお持ちの方で、酪農や牧場経営に関する複数の団体で要職を務めていらっしゃる、すごいおじさまでした。

【ハルムクルム牧場の金さんの肩書き】
ハヌルクルム牧場の代表
韓国種畜改良協会 理事
韓国酪農経営人会 副会長
忠清南道 乳牛改良同友会 会長
忠南大学 牧場型乳加工研究会 会長

「ハルムクルム牧場」に潜入!

建物には子供が好きそうなイラストが描かれていて、良い感じ。

建物から1段さがったところは芝生で、最初は放牧場かな?と思いましたが、どうやら子供たちがのんびりと遊べる広場のよう。

牛はどこ?と思っていると、はるか下のほうに牛舎とカーフハッチ(子牛用の個別飼育箱)が見えました。 

お花も植えられて、キムチ壺もあって、韓国の民家風です。

建物はいくつかありましたが、まずはチーズ工房らしきところに招き入れられてご挨拶。

真ん中の黒いプレート 농림축산식품부 지정:農林畜産食品部 指定、축산 우수상:畜産優秀賞
※真ん中の黒いプレート
농림축산식품부 지정:農林畜産食品部 指定
축산 우수상:畜産優秀賞
左下 銀色のプレート 낙농진흥회 인증 체험목장:韓国酪農振興会認定 体験牧場、하늘구름목장:ハヌルクルム牧場 中央のプレート 치매안심 가맹점:認知症安心加盟店(地域で認知症の方を見守る協力店・協力施設) 右上中央のプレート 농촌융복합산업 인증사업자:農村融合複合産業(6次産業化)認証事業者、농림축산식품부:農林畜産食品部(日本の農林水産省に相当) 右上のプレート 교육기부 진로체험 인증기관:教育寄付・進路体験 認証機関
■左下 銀色のプレート
낙농진흥회 인증 체험목장:韓国酪農振興会認定 体験牧場
하늘구름목장:ハヌルクルム牧場

■中央のプレート
치매안심 가맹점:認知症安心加盟店(地域で認知症の方を見守る協力店・協力施設)

■右上中央のプレート
농촌융복합산업 인증사업자:農村融合複合産業(6次産業化)認証事業者
농림축산식품부:農林畜産食品部(日本の農林水産省に相当)

■右上のプレート
교육기부 진로체험 인증기관:教育寄付・進路体験 認証機関

いろんな認証をとっている体験牧場のようです。

体験牧場を利用する教育機関が減っている?

私は早速いただいたヨーグルトをパクパクと食べ始めましたが、その間、南さんと金さんは積もる話があるようで、2人で真剣な顔で話し込んでいました。
あとで聞いたら「飼料の値段が上がり、資材購入が大変だ」というような会話だったそうです。

【いただいたヨーグルト】
그릭 요거트 (Greek Yogurt):グリークヨーグルト(ギリシャヨーグルト)

(赤い帯)국가동물복지:国家認証・動物福祉(韓国の動物福祉認証制度による認証)

프로바이오틱스 유산균 함유:プロバイオティクス乳酸菌含有
농후발효유 150g (275kcal):濃厚発酵乳 150g(275kcal)
냉장보관:要冷蔵

招き入れられたチーズ工房のようなここは、どうやらチーズやヨーグルト作成体験をするお部屋のようです。壁中にポスターや作り方が貼ってあり、流しや棚には機材、瓶などの入れ物がたくさん置いてありました。

신선치즈(스트링치즈) 제조공정:フレッシュチーズ(ストリングチーズ)の製造工程
신선치즈(스트링치즈) 제조공정:フレッシュチーズ(ストリングチーズ)の製造工程

以前は学校単位で先生が生徒を連れてたくさん体験に来てくれていたそうです。

しかし今は体験に来る学校がずいぶんと減ったと伺いました。
その背景を詳しく伺うことはできませんでしたが、 牛乳、チーズ、ヨーグルトはどうやってできるのか、子供たちが学ぶ機会がなくなっていくのは悲しいことです。

なにかよい案はないものか?と思いました。 

製造工場と製造しているチーズも見せていただきました

こんな感じでヨーグルトを一気に食べてしまった私がきょろきょろしていたところ、工場のほうに案内していただけました。

週に1回だけチーズとヨーグルトを作って地元のお店に卸しているのだそうです。こちらも家族経営。 

「こんなチーズをつくっている」と見せていただいたのがこちら。

日本ではあまり見かけませんが「グリルチーズ」や「ハルミチーズ」と呼ばれている、焼いて食べるチーズ 。

A2 100(※後述コラム参照)
 
구워먹는 치즈(クウォモンヌン チジュ):焼いて食べるチーズ

韓国では商品カテゴリーとして定着しており、 フライパンで焼く、バーベキューで焼くなど、 加熱調理することを前提に作られたチーズです。

韓国では、あまりしょっぱくないので子供のおやつとかによく食べられているそうです。

さすがに焼けないので、試食は控えました。

チーズ裏面にあった商品・牧場紹介です。
 
하늘구름목장:ハヌルクルム牧場(空と雲牧場)
노릇노릇 구워먹는 할루미치즈:こんがり焼いて食べるハルーミチーズ(直訳:「きつね色に焼いて食べるハルーミチーズ」)
바람이 아름다운 곳, 구름이 아름다운 곳:風が美しい場所、雲が美しい場所。
무엇보다 하늘이 아름다운 곳에서:そして何より空が美しい場所で、
소와 함께 숨쉬며:牛たちとともに息づきながら、
더불어 살아가고 있습니다.:共に生きています。
 
自然な日本語にすると、
「風が美しく、雲が美しい場所。何より空が美しいこの地で、牛たちとともに暮らし、共生しています。」

工場の機械を見せていただき、工房に戻ったら飲むブルーベリーヨーグルトをいただきました。
午前中に伺った牧場と同じくブルーベリーはアメリカからの輸入だそうです。

하늘구름목장:ハヌルクルム牧場 블루베리요거트:ブルーベリーヨーグルト A2 우유요거트:A2牛乳を使用したヨーグルト (認証マーク)동물복지인증:動物福祉認証
■パッケージ上から
하늘구름목장:ハヌルクルム牧場
블루베리요거트:ブルーベリーヨーグルト
A2 우유요거트:A2※牛乳を使用したヨーグルト
(認証マーク)동물복지인증:動物福祉認証

【※コラム:「A2」ってなに? 】
 
--牛乳には「β(ベータ)カゼイン」というたんぱく質が含まれています。このたんぱく質にはA1型とA2型があり、牛ごとにミルクの中に含まれるβカゼインの種類が異なります。A2型βカゼインだけを含む牛乳が「A2牛乳」です。海外では、おなかとの相性の良さが話題になり、日本でも最近注目を集めています。ただし、おなかとの相性の感じ方には個人差があります。

A2牛乳を使ったヨーグルトは韓国の市場でまだ少なく、 プレミアム感があり、若干高く販売できるそう。

古くからある協同組合で、韓国最大の乳製品メーカーである「ソウル牛乳」では、2024年に「A2+(プラス)牛乳」を発売し、2030年までにA2原乳比率を100%に高める目標を掲げているのだと説明をしてくださいました 。

言われてみれば、ハルミチーズのパッケージデザインもA2を強調していますね。

日本ではあまりA2の表示を見かけないような気がします。

いよいよ牛舎へ!

ヨーグルトを一気飲みして牛舎へ。

雨上がりで水たまりがすごくてそばには行けなかったのですが、レッド ホルスタイン(※業界では、白黒模様の黒い部分が茶色のホルスタインのことを「赤毛」「レッド」と呼んでいます)がたくさんいました。

こちらの牧場は昔、全部レッドホルスタインだったそうですが、 今は半々とのこと。

赤茶色のホルスタインもかわいいですね。

レッドホルスタインはA2率が低いのかなと思いましたが、そうではないみたい。

そこを深堀して聞いてくればよかったです。反省。

写真を取り損ねましたが、牛舎の横には10個ほどカーフハッチが整列していて、子牛の顔がちょこんと出ていてこれまたかわいらしかったです。


南さんが、「森永乳業は日本の大手乳業メーカーだ、そこで記事を書いているのだ」と説明してくれたので、前編でご案内いただいた尹さんも、後編の金さんも、丁寧に解説してくださいました。 

お隣の国、韓国の2つの牧場について、その魅力や私のワクワク感を皆さんにお伝え出来たのならうれしいです。

機会があれば、観光や体験牧場をしていない 牧場を訪れてみたいと強く思いました。

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