牛によって、チーズの味わいは異なるのか検証!【みるしアイデアコンテスト2025】

こんにちは!
千葉県、須藤牧場の須藤健太です。

2025年11月15日、「牛乳でスマイルプロジェクト ミルクフェスin豊洲」で開かれた『「milushi みるし」アイデアコンテスト2025』にて、たくさんのご応募とご投票をありがとうございました!
今回、最優秀賞に輝いたアイデアを実施しましたので、報告いたします。
私が募集したテーマは
「須藤牧場の新設チーズ工房を使った、新しい牧場ツアープラン」。
2025年11月に稼働開始したチーズ工房の可能性をたくさんの方と考えてみたく思い、アイデアを募集させていただきました。
そして最優秀賞に選ばれたのは、
千葉県の「ミルク・L・フルカワ」さんが提案してくださった
「シングルチーズ食べ比べ&マッチング体験」でした!
▽アイデア詳細
須藤牧場さんでシングルミルク(※)の飲み比べを過去に体験したことがあり、同じ牛でも味が明確に違うことができてとても感動しました。ミルクでは脂肪分による旨味や甘み風味などの違いを体験できましたが、チーズにすることで味や風味に加えてタンパク質分の違いによる食感の違いまで感じられるのではないかと考えて投稿しました。 チーズがどうやってできるのか?(タンパク質と酵素の凝集反応※)を食感の違いにより身を以て体験でき、小学生の自由研究などでも活かせると考えております。さらに食感や風味の違うチーズがどのような食材に合うのかを考えながらマッチング体験ができるとさらに深い食の体験につながります。チーズがどうやってできるのか?ミルクの違いでどう変わるのか?その違いが味や食感のどう影響するのか?味や食感の違いがほかの食べ物と食べたときにどうなるのか?等の食の不思議をまさに体系的に体感できるのではないかと考えました。 シングルミルク飲み比べ→シングルチーズ食べ比べ→シングルチーズの食べ合わせマッチングで、シングルミルク飲み比べができる須藤牧場さんならではの他ではできない新しい体験です!!
※「シングルミルク」とは
通常のミルクは、複数の牛からいただいたミルクが合わさったものです。須藤牧場では、牛1頭だけからいただくミルクを「シングルミルク」と呼んで、2025年4月より製造販売を開始しています。
シングルミルクとチーズ工房を掛け合わせたアイデア、最高です!
牛それぞれ、異なる個性を持ち、ミルクの味も違います。
たしかに、牛それぞれのミルクで作ったチーズで食べ比べをしてみたい!
早速、チーズ工房の職人へ今回の件を相談したところ、
「ぜひやりましょう! 私もシングルミルクでどんなチーズが作れるか興味あります!」
と2つ返事で快諾いただきました!
さて、ここでクイズです。
今回、「りょう」ちゃんという牛と、「ニーナ」ちゃんという牛、それぞれのシングルミルクでモッツァレラチーズを作りました。
そして、18名の方に試食いただきました。
みなさん、どちらのチーズが人気だったと思いますか?
▼りょうちゃん
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生年月日:2020年11月17日
▼ニーナちゃん
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生年月日:2022年12月31日
答えは、記事の後半でお確かめください!
ようこそ須藤牧場へ!
今回、牧場ツアーのアイデアを投稿してくださったミルク・L・フルカワさんに、牧場へお越しいただき、プランを実際に体験していただきました。
まずはそのときの様子をお届けします。

ミルク・L・フルカワさんご一行を、まずは牛舎にご案内!
シングルミルクやチーズを味わう前に、牛の品種の違いを紹介したり、ごはんをあげてもらったり、たっぷり触れ合っていただきました。
そして今回特別に、「牛それぞれの個性を体験してもらう」ためのワークを実施しました。
お母さん牛の中から1頭、好きな牛を選び、名前や性格、顔つきを記録していく中で、すべての牛に違いがあることを知っていただきました。


続いて、今回の企画の肝。
去年(2025年)建てたばかり、新築のチーズ工房をご案内しました!

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大きな窓から、実際にチーズが作られている様子が見られます。
チーズ職人の手際、目の前で生乳からチーズへ生まれ変わる様子、見るたびに感動しますね~~。

シングルミルクで作ったモッツァレラチーズ
そしてそして、今回の企画で実際出来上がったのがこちら!


シングルミルクで作ったモッツアレラチーズ、それぞれ、色から違いました。
リョウちゃんの方は、少し黄みがかっていて、
ニーナちゃんのは真っ白。
味はどうでしょう。
僕自身の感想から失礼しますね。
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まずはリョウちゃんのチーズからいただいてみました。
(食べてみて)……
美味しい!
歯切りが良い!
ぶつっと切れる!
ミルキーさが強い!!
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さて、続いて、ニーナちゃんのチーズを食べてみます。
どこまで違いがあるんでしょう……
(食べてみて)……
こちらも美味しい!
モチっとした食感と、ジューシーさが個性的。
すごいです。
それぞれ、完全に違っているように感じました!
リョウちゃんのチーズはオリーブオイルと塩をかけて食べたい!
ニーナちゃんのチーズはキウイとかメロンに合いそう!
めちゃくちゃ面白いですね~~~
ただ、これは果たして”誰もが感じる差”なのでしょうか。
以下、ミルク・L・フルカワさんからいただいた感想を載せさせていただきます!
風味、食感、加熱後の状態などの違いを感じることができ、
赤色シール(リョウちゃん)のほうは食感がよく弾力が強い、食感については家族総意で赤がよいとなりました。
一方、青色シール(ニーナちゃん)の方は風味が良くミルク感が強い印象でした。こちらの風味は加熱するとより良くなり(赤と青の風味差もより感じられました)、子どもたちも青色は加熱するともっと美味しいと言って残ったチーズを全て加熱したほどです。
これらの特性を活かせれば、食材ごとによりよい組み合わせも見つけられそうで、「シングルチーズ」の可能性を改めて感じる食べ比べとなりました。
具体的な分析、凄すぎます!
それぞれの牛の個性を楽しむ感じ、最高ですね。
僕は普段、シングルミルクなんて商品を製造販売していますが、「さまざまな牛のミルクがミックスされた牛乳」を批判する意図なんてないんです。
ただ、それぞれの牛と、会話したいんですよね。
「今日、どんな日だった?」とか、「最近、調子どうよ」とか。
牛は言葉を話すことはできません。
だから、牛と会話をしたいと思ったとき、それぞれのミルクを飲むことが、酪農家として牛に与えた環境の答えであり、牛からのレスポンスのように思えるんです。
アンケート結果
では最後に、合計18名の方に回答いただいたアンケート結果も報告させていただきます。
試食アンケートでは、「りょうちゃんのチーズ」と「ニーナちゃんのチーズ」について、それぞれ食感・ミルクの濃さ・色の印象・満足度を5段階で評価していただきました。
また、具体的な感想やおすすめの食べ方、最後に「どちらが好みだったか」についても伺いました!
▼結果(5段階評価 平均値)
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食感と満足度においては、ニーナちゃんの方が高評価。
ミルクの濃さと色の印象では、リョウちゃんが高評価という結果になりました!
ただ、これはあくまでも数値化した場合。
自由文での評価で、面白いものが出ました。
たとえばリョウちゃんは「チーズ感」「濃厚」「後味濃厚」「食べ応え」という声が多めで、
ニーナちゃんは「もちもち」「酸味」「やわらかい」「食べやすい」「甘み」という感想が目立ちました。
皆さんそれぞれ違いを認識しており、感想の方向性にバラつきがなかったのが面白いです。
ではでは最後に、「どちらのチーズが好みでしたか」という回答の結果を発表します。
果たして、リョウちゃんとニーナちゃん、どちらが多くの票を得たのでしょうか……
結果は、こちらです!
![]()
18票中、
リョウちゃん 7票(39%)
ニーナちゃん 5票(28%)
どちらも違って選べない 6票(33%)
ということで、リョウちゃんがわずかな差で好まれる結果となりました!
ただ、ここでまた付け加えたいのは、ニーナちゃんのチーズについていただいた感想。
「火を加えたらとっても美味しくなった」
「加熱したら急に印象が変わって、歯応え、ミルク感、リッチな感じが、美味しく感じられました」
という声が多かったです。
その食べ方を最初から全員におすすめできていたら、結果が変わったかもしれません。
アイデアコンテスト2025最優秀プラン 実施まとめ
牛それぞれのミルクを使うと、違うチーズが出来上がり、それぞれに適した食べ方がありそうだということが分かりました。
これは、かなり面白い実験になったのではないでしょうか。
シングルミルクの可能性を強く感じた体験プランでした!
アイデアをご提案いただきましたミルク・L・フルカワさん、
アンケートご協力いただきました皆様、
本当にありがとうございました!
これからも、小さい牧場だからこそできる挑戦を続けてまいります。
酪農って、面白いな~~~!!
ここまで読んでくださりありがとうございました!
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