【バターマニアができるまで】人生が変わった、あの日の牛乳
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こんにちは!
バターマニア 長尾絢乃です。
前回は、バターをおいしく楽しく食べるための方法についてお話ししました。
前回記事:🌐バターをおいしく楽しく食べるためのバターマニア的3つの方法
今回は少しだけ、私自身のことをお話しさせてくださいね。
「バターマニアって、どんな人なの?」
そんなふうに思ってくださった方に、私がバターや乳製品に惹かれたきっかけをお話しできたらうれしいです。
牧場実習で出会った、忘れられない景色
私が大学3年生のときのこと。
中庭の掲示板に貼られていた「牧場実習生募集」のポスターを見て、何気なく応募したのが、春休みに訪れた北海道河東郡上士幌町の牧場でした。
2月の寒―――い雪のなか、約1ヵ月ほど、その牧場で実習をさせていただくことになります。
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朝4時半に起きて、5時から始まる搾乳(さくにゅう)。
ミルカーを使って1頭1頭から搾乳をしたり、“フォーク”という農機具を使ってウシたちの寝ワラを替えたり。普段なかなか使わない筋肉を使っての作業だったこともあり、指1本1本まで筋肉痛になったこと、そしてその時の痛み今でもよく覚えています。
(こんなところまで筋肉痛になるんだ、って初めて知りました!)
そんな力仕事のあとで、その少し前に生まれた赤ちゃんウシたちにミルクをあげる時間は、ちょっと楽しいひとときでもあったりも。
下から突き上げるようにグイッグイッとミルクを飲むので、必死でミルクの入ったボトルを持っていたことも、懐かしく思い出します。
そのとき、一緒に働いていた仲間たちと、
「そっか、本来はこの子たちが飲むミルクを、私たちはいただいているんだよね」
と感動しながら話していたことも、とても印象に残っています。
しぼりたての生乳のおいしさ
この実習中、私はもうひとつ大きな感動を覚えました。
それは、しぼりたての生乳の、やさしいあたたかさと甘さです。
初めて飲んだ、その味わいに私はただただ、驚いた記憶があります。
それまで牛乳や乳製品は「身近な存在」だとは感じていましたが、そのとき初めて、
「同じ“乳”でも、こんなにあたたかくて甘くて、こんなに豊かな風味があっておいしい!」と、心の底から驚きました。
この体験をきっかけに、私はウシや乳製品に強く惹かれていきます。
そしてその後、就職活動を始めるころには、乳製品に携わる仕事がしたいと考えるようになっていきました。
乳製品に関わる仕事がしたい。でも、就職氷河期でした
とはいっても、当時はいわゆる「就職氷河期」といわれる時代。
何社受けて落ちたことやら……。
もう、どんな会社でも内定さえもらえればいいや、などと思ったこともありました。
そんななか、なんとか千葉の観光牧場への就職が決まります。……ほっ!
その観光牧場では、約10年働きました。
乳製品の製造や開発の仕事を経験したり、販売や販促、商品を購入してくださったお客様への対応をしたり……本当にいろいろな経験をしました。そうそう、バター作り体験教室を担当していた時期もありますね。
「つくること」「届けること」「伝えること」。
このころの経験が、今の私の土台になっているように思います。
テレビ出演をきっかけに、「バターマニア」と呼ばれるように
その後、何社か転職をした私は、バターなどの製菓・製パン材料を取り扱う会社で、オンラインショップ運営の仕事をするようになります。
その会社のオンラインショップは、バターの品揃えがとても豊富で、
「いろんなバターがあるけれど、どう違うの?」
「このバターはどんなことに使うのがよいの?」
といったお悩みを解決するためのコンテンツも公開していました。
そんなこともあって、テレビでバターについての解説を求められたのです。
番組への出演をきっかけに、いろいろなところでバターの解説をする機会が増えはじめ、「バターマニア」を名乗るようになります。
私が思う、バターの魅力
バターって、本当にいろいろなメーカーさんや、小さな工房さんが作っているんですよね。
それぞれの特徴を知って、その個性が活きるような使い方ができると、おいしさもまた違ってきます。
主役にもなれるし、名脇役にもなれる。
香りによって印象を残すこともできる。
やさしく寄り添うこともできれば、ひと口で「おいしい!」と思わせる力もある。
そんなところが、私はたまらなく好きだったりします。
そして私は、バターや乳製品を「食べる人」としてだけではなく、
「つくる人」「販売する人」「魅力を伝える人」としても見てくることができたのかなと思っています。
だからこそバターのおいしさを語るときには、その背景にあるお話や、どう味わうともっと楽しめるのかという食べ方のお話も含めて、わかりやすくお届けしたいと思っています。
これからも、おいしく楽しく伝えていきたいです
「なんだかバターを食べたくなってくるな」
「今度はその食べ方をしてみよう」
「もっとバターのことを知ってみたい」
そんなふうに感じてもらえる記事を、これから少しずつお届けしていけたらうれしいです。
改めまして、バターマニア 長尾絢乃を、どうぞよろしくお願いいたします。




