【後編】変態チーズ 初代王者決定戦!「第1回 H-1チーズグランプリ」が超絶楽しかった件【実食編】

はーい、みなさんこんにちはー。

自称「酪農リスペクター」、チーズも大好きなミルカウ姐でーす🐄

日本の工房さんが作ったチーズがとても好きなミルカウ姐が、一般社団法人 日本チーズ協会さんが開催した「第1回 H-1チーズグランプリ」で「変態チーズ」の初の王者を決めるコンテストに参加してきたよ!という前編と中編、もう読んでいただきましたか?

まだの方はぜひこちらから👇

🌐【前編】変態チーズ 頂上決定戦!「第1回 H-1チーズグランプリ」が超絶楽しかった件【コンテスト編】
🌐【中編】変態チーズ 頂上決定戦!「第1回 H-1チーズグランプリ」が超絶楽しかった件【王者爆誕編】

H-1のHは「Hentai」のH。

この「変態」は、チーズを本気で愛し、手間も時間も惜しまず、まだ見ぬおいしさを探し続ける人たちへの、最大級のリスペクト。

コンテストの模様をお送りした前編と中編でしたが、後編は、ミルカウ姐が注目した、“おしくも賞は逃してしまったけれど「おいしかった変態チーズ」”をご紹介していきたいと思います!

つまり、「食いしん坊の巻」ってことだし!

まずは、「全出品チーズのリスト」のおもしろさをご紹介

おいしい「変態チーズ」をご紹介する前に…

「H-1チーズグランプリ」の会場の受付で、一般参加者には全出品の19チーズのリストが配られました。

そこには「製造工程」「外観」「味」の独自に工夫したポイントと、アピールポイントがチーズごとに記載されています。

ちょっと抜粋してみましょう。


【工房名】CHEESE STAND

【チーズ名】東京花やなぎ

【アピールポイント】
想像して下さい。弊社のチーズ職人柳平(やなぎだいら)が花の妖精(ようせい)になり、花を愛で、チーズに花を纏(まと)う姿を。そうお伝えすればこのチーズがいかに変態かが伝わるのではないでしょうか。

 ※漢字の読み仮名は編集部により追加しています。


これは、「ベストオブ・ハートを掴(つか)まれたで賞」を受賞した、「東京花やなぎ」のアピールポイントです。

東京花やなぎ(CHEESE STAND)
東京花やなぎ(CHEESE STAND)
チーズ職人の柳平さん
チーズ職人の柳平さん

さあ、あらためてアピールポイントの文章を読んでみてください。

詳しいことは省きますが・・・こんなところでも楽しませてくれる「H-1チーズグランプリ」、最高ですね✨

※柳平さんは本当に素敵な方です。ミルカウ姐はリスペクトしております。

   

もうひとつ、「これは恐ろしいほど変態なのでは・・・」とミルカウ姐が感じたアピール文を抜粋します!


【工房名】もりおかみるくLab

【チーズ名】熟成を閉じ込めたチーズ ENCAPSULE

【外見上の独自の工夫点】
白カビチーズでありながら、表面に白カビは一切存在せず、チョコレートによる皮で完全に覆(おお)われています。
通常、チーズにおいて熟成の進行は外皮として可視化されますが、本製品ではそれを意図的に排除し、熟成の痕跡(こんせき)をすべて内部に隠す構造としています。
チョコレートの被膜(ひまく)と光沢は、チーズとしての外観イメージを裏切り、「切るまで正体が分からない」という意外性を生み出します。
外見から味や熟成状態が想像できないこと自体を価値とした、意図的に変態的な外観設計です。

 ※漢字の読み仮名は編集部により追加しています。


白カビチーズ。

日本人好みのマイルドな味で市民権を獲得し、スーパーマーケットなどでもよく見かけます。

よくみる白カビチーズのイメージ
よく見かける白カビチーズのイメージ

白カビチーズは、表面に生えさせた白カビを育てることでチーズを熟成させ、カビが分解して産み出したトロ~リとした組織と、マイルドなミルクの味わいを楽しむものです。

白カビの繁殖には酸素があったほうがいいのでチーズの表面に生えさせるのですが、食べたことがある方は分かると思いますが、しっかり生えた白カビ、ちょっとフサフサしてるんですよね。

それくらいいっぱい生えたからこそ、白カビチーズとしての熟成が進む・・・ということなんです。

ここでもう一度、ご紹介した説明の、最初の部分を読んでみてください。

表面に白カビは一切存在せず

・・・・えー⁉

もうこの時点で、ミルカウ姐の“にわかチーズ常識”はひっくり返ってしまいました。

白カビって酸素がない条件でもチーズを熟成できるのー⁉

(もしかしたらチーズ職人の間では常識なのかもしれないです・・不勉強ですみません)

開会前の緊張ただよう会場で、椅子に座って読むミルカウ姐、内心おどろきでいっぱい。

もしかしたら、ひとり言で小さく「エー⁉」くらいは、声として出てしまっていたかもしれません。

その探求心とチャレンジ精神に、「これは確かに恐ろしいほど変態だな・・・」とミルカウ姐は思ったのでした(ほめ言葉です)。

熟成を閉じ込めたチーズ ENCAPSULE
こちらが「熟成を閉じ込めたチーズ ENCAPSULE(もりおかみるくLab)」。
説明を十分に理解したあとでも、全然白カビチーズに思えず脳みそが混乱します。
普通に美味しそうなチョコレートケーキかなにかにしか見えません。
画像提供:もりおかみるくLab 一ノ渡様(ありがとうございます!)

惜しくも賞を逃した「変態チーズ」、ミルカウ姐の注目チーズ、厳選2品ピックアップ

さあそれでは、ミルカウ姐が試食して注目した「変態チーズ」をご紹介しましょう!

たくさん注目したのですが、今回は「食べて超絶おいしかった」、厳選2品のご紹介です!

🧀新利根チーズ工房 『ゲーミング新利根ブラン』

まずは出品チーズリストの紹介文を見てみましょう!


「虹色でグラデーションがかかった色彩のことを巷では「ゲーミングカラー」といいますが、それをウチのブラン(ミルカウ姐注:いわゆる「フロマージュ・ブラン」)で表現しました。(略)ブランで映えたい!バエることだけを追求したブランです!」


・・・見た目が良ければいいってもんじゃないぞ!!

と思いながら試食してみれば、バエ以上に、とんでもなく味にこだわっておられました。

バエること「だけ」を追求してない~~~~!説明文に誤りアリ!!

勝手に怒って、すみませんでした。

あんまりいい写真がなくてすみません・・・

左が「ゲーミング新利根ブラン」で、右のお皿の上にスプーンですくわれているのがブランの中身です。

いちご、プレーン、コーン、カボチャ、抹茶、紫芋。

国産の食材がたっぷり混ざった、どのカラーを食べても本当においしいブランでした。

カボチャと紫芋は濃厚でクリーミーな口当たり、コーンは軽やかな口当たり、自然な甘みと香ばしさ。

それぞれ単体で超おいしい。

上から食べ進めたらコップ1個をあっという間にペロリとたいらげて、もう1個・・・と手が伸びてしまいそうな、「体重を気にする人には極めて危険な変態ブラン」に、ミルカウ姐が勝手に認定します!

🧀もりおかみるくLab 『イカ墨モッツァレラオイル漬け』

どうですか、このおどろおどろしい見た目・・・
どうですか、このおどろおどろしい見た目・・・

思わず、「え・・・これ・・・なんですか・・・?」とおそるおそる聞いてしまったチーズです。

チーズのコンテストなのでチーズのはずなんですが、それを忘れるほどの、異様なたたずまい。

グレーの外観・・・あんまり食べ物では見かけないですよね。

そして茶色いオイル・・・黒いなにか・・・(オリーブはかろうじて分かる)。

なんかこう、オカルト系のアニメで出てくる、「この世のものではないなにかが好んで食べてるもの」みたいなイメージ・・・(ひどい)。

「食べてみてください!!」と差し出されたチーズを、おそるおそる口に運びます。

もぐも・・・・んぉぉおお⁉

めちゃくちゃおいしいじゃないですか!なんだこれ⁉

「よかった~~~」とにこやかに笑う、もりおかみるくLabの方。

これはオイルがおいしいんだ、と気づいたのはそれからでした。(まず「おいしい!!!」だけで頭がいっぱいになっていたんです)

これは、グレープシードオイルにニンニクやアンチョビ、ドライトマトやスパイスを入れて調味オイルにしたものに、イカ墨を混ぜたモッツァレラを漬け込んだものだそう。

コンセプトは「調味液ごとおいしく食べられる、これだけで一品料理になるモッツァレラ」。

まさにそのコンセプトに沿った、とてもおいしいチーズ料理でした。

見た目とのギャップが激しすぎて、ゼロを示していたミルカウ姐のハートゲージが、ギューん!と満タン振り切れちゃったみたいな勢いで、ノックアウトです。

ミルカウ姐、その場で即買い決定。

後日、自宅でウキウキしながら食べたのですが、あまりにもウキウキで気持ちがあせって、冷蔵庫から出してすぐに手を出してしまい・・・会場で体感した感動的な味わいとは違った印象が・・・。

これから食べる方がいたら、ぜひ常温にしばらく置いてから食べてみてください。

急いで食べたい時や、すこし温かいほうがいい時は、熱めのお風呂くらいの温度のお湯(40~45℃くらい)に袋ごと湯煎してから食べると、最高の状態で味わえると思います!!

(ちなみに、モッツァレラはそれくらいの温度が一番おいしいと思っている派です)

まとめ

こうして改めて振り返ってみると、「H-1チーズグランプリ」は、ただ“変わったチーズ”を集めたイベントではなかったのだと思います。

手間がかかっても、「そのこだわり、必要?」と言われても、自分が「これだ」と信じたもの、「おいしい」と思うものを、自分の理想に向かってあきらめずに追い求める。

そんなチーズ職人さんたちの本気と遊び心が、この「変態チーズ」たちの正体でした。

変態とは、こだわりを楽しみ続ける人への、最大級の賛辞。

日本のチーズが、これからどんな方向に進んでいくのか、その未来を、ひと足先に味わわせてもらったような、とてもおいしい体験でした!

みなさんも、今度ナチュラルチーズを見かけたり食べたりするときは、このチーズにはどんな想いやこだわりが詰まってるのかな?と、ちょっとだけ想像してみてくださいね!

きっとそれが「変態チーズ」を応援することにつながると思いますよ!

みなさんの「変態チーズ」体験も、ミルカウ姐に教えてくれたら嬉しいです👇👇

それじゃみなさん、よいチーズライフを!

Good Luck Know(グッドラクノウ)~!


【取材協力】
🌐一般社団法人 日本チーズ協会 

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