【マネーの牛】「酪農家は儲かるの?」年収1,000万円でも2,000万円でも❝可能❞[経営の基礎知りたい人向け]

こんにちは!
”けんけん”こと、須藤健太です。
突然ですが、「酪農は儲かるの?」
これ、よく聞かれます。
みんな気になりますよね。
あなたも、おや? と思ってこの記事を開いたんだと思いますし。
牛は可愛いし食に関わる仕事はとってもやりがいがある。
しかし、やっぱりお金がないと続けられません。
「後継者不足!」「若手が酪農やりたがらない!」それって結局、お金が絡んでくることが多いのも確かで。
今まで色んな人が、酪農は儲かるのか問題を論じてきました。
そこで今回、僕が。
この、酪農家でありながら”経営診断を行う日本唯一の国家資格”経済産業大臣登録の中小企業診断士である僕が!
論を終わらせにきました!!!
で、酪農は年収1,000万円可能な職業なのか
結論を言うと、 酪農家は年収1,000万円でも2,000万円でも“可能”です。
以上。
よし、みんな酪農やりましょう!
違和感持った方、素晴らしいです。
実は、❝ビジネスをよく知っている人だけが避けられる落とし穴❞が潜んでいます。
それは何か。
説明するの、結構大変です。
できるだけ分かりやすく解説しますので、ぜひ一緒に「マネーの世界」へ飛び込みましょう!
そもそも年収って?
たとえば、2人の酪農家がいたとしましょう。
Aさんは年収300万円。Bさんは年収1,000万円です。

皆さん、どっちになりたいですか?
そりゃあ、Bさんですよね。
(関係ないけど、AIが生成しても牛は可愛いなあ。ちょっとサイズ小さい気はするけど)
じゃあもう一つ情報を追加します。
Aさんは年収300万円で、会社内に現金が1億円あります。
Bさんは年収1,000万円で、会社内に現金が1,000万円あります。
さて、どっちになりたいですか?
ちょっと複雑ですね。
Aさんは酪農をやっている自分の会社に現金1億円持っている。ただ、自分の年収を300万円に抑えているんですね。
Bさんは会社に1,000万円しかないのに、自分の年収を1,000万円にしている。
これでは、売上がたたなくなったり、回収できなくなったり、経費が高騰したら自分の収入を払えません。
借金を増やしてでも現金を集める必要がありますが、果たして借りられるかどうか……。
そう、そもそもビジネスを起こす事業者は”自分で自分の年収を決められる”という前提がありますね。
ただ、その人が年収300万円だろうが1,000万円だろうが、会社自体ちゃんとお金回っているのかどうか・どのくらい安全(すぐに倒産しないか)どうかはパッと見分からない。
事業者自身も、「自分の年収がいくらが適正なのか」理解している方、かなり少ないのではないでしょうか。
未来のことを考えずに年収を上げることは、ある意味可能です。
しかし、気づいた時には会社にお金がなくて倒産……そんな事態は避けなくてはなりません。
はたして、年収を上げたい人は何をすべきか。
そう、「持続性高い会社の運営をしながら、自分の年収を上げていく」んです。
ややこしい話になってきましたね。
でも、そうなんです。
本質的な話は、ややこしいんです。
しかし、ここで理解をやめてしまうと結局「年収高い仕事がしたいなあ。でもどうすればいいんだろ」で一生終わってしまいます。
酪農家、年収1,000万円達成にはどうすればいいのか。
売上を上げる方法はたくさんあります。
大規模化・六次化・スマート農場……それらを知ることも良いでしょう。
しかしまずは、基礎的な会社経営の勉強が必要なんです。
「持続性高い会社を作るには」の基本を知り、「その中での各メンバーごとの適正年収」を理解し、「どんな未来にこれからなるか想像しながら自分の報酬を決める」ことが必要であり、道中1つ1つ勉強が必要になります。
酪農家を目指す際、乳牛の飼養管理・飼料畑の土づくりを学ぶのは大変重要です。
ただ、”ビジネス・お金の勉強”もとっても大事なんです。
経営者だけでなく、従業員の方も学んで損はありません。
もしかしたら自分の年収改善を経営者に提案できるようになるかもしれませんし、副業に役立つかもしれません。
これからも日本の酪農を守っていくため、
牛がもっと幸せに暮らせる農場にするため、
若い人が酪農業へ希望を持てる未来を作るため、
一緒にお金を学んでいきましょう!
急に自己紹介
さて、ここまで読んでいただきありがとうございました!
あらためて自己紹介させていただきますと私は……
- 千葉県の須藤牧場 4代目代表
- 20歳で就農し、乳牛飼育→直営店店長→商品開発 など色々やってきました!
- 日本の農業を元気にしたいと思い、働きながら1,000時間勉強し、2025年中小企業診断士試験合格→登録
という人間です!
これから書く記事(予告編)
酪農現場×経営の知見を生かして、「奥深い酪農の世界」をできるだけ分かりやすく解説していきますね!
初回の今日は“キャッチーな話題に捉われないで。一緒に勉強しよう!”という合図だけ。
次回以降は、あらためて“お金について超入門”をお話します。
難しい数式は使いません。
比喩多め、図多めでいきます。酪農家も、そうじゃない方も、絶対得すると思います!
具体的には、
- 酪農家は、〇〇円の現金を絶対持っておくべき!
- 借金は〇〇円までしても大丈夫!
- やっぱり決算書(損益計算書・貸借対照表)くらい読めるようになろう!
などなど。
お金のこと以外にも、
- 牛に名前をつけると牛乳はおいしくなるのか?
- 日本のチーズは海外でどう評価されるのか挑戦!
- 牛糞でレンガ作ってピザ窯作ってみた!
といった、酪農をワクワク楽しめるような記事も書いていこうと思います!
「こんなことが知りたい!」ということあれば、SNSにてメッセージお送りください~🐄
”けんけん”こと、須藤健太でした!