ITから牛、そして未来へ。異色のキャリアが語る酪農の魅力
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「酪農の現場で得られる多くの学びと、牛という動物が持つ奥深さを、より多くの人々に伝えたい。」
これは、かつてIT業界のサラリーマンだった私が、キャリアの全てを賭けて酪農の世界へ飛び込んだ、原点にある思いです。
はじめまして。
このたびWebメディア「milushi」のライターを務めることになりました、原 正則(はら まさのり)と申します。
現在は、NPO法人うしミル副代表理事を務めながら、千葉県館山市の須藤牧場で農場部長として約100頭の牛たちと向き合う日々を送っています。
妻と2人の小学生の子ども、そして2匹のヤギと共に、自然豊かな地で暮らしています。
プロフィール
名前:
原 正則(はら まさのり)
所属:
NPO法人 酪農乳業ネットワーク協会うしミル 副代表理事
千葉県館山市 須藤牧場 農場部長
地域交流牧場全国連絡会 関東ブロック交流部長
経歴:
大学(文系)卒業後、IT企業に11年勤務し、学校のICT化推進などに従事。
30歳で牛と出会い、情報発信活動「うし活」を開始。その後、牧場へ転職。
モットー:
ITと酪農の知見を掛け合わせ、社会全体で食の未来を考えるプラットフォームを創る。
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IT業界から酪農の現場へ。異色のキャリアチェンジ
私のキャリアは、IT企業での11年間の勤務を経て、酪農の現場へと大きく転換しました。
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安定したキャリアを手放してまでこの世界に飛び込んだのは、「牛や酪農への理解を広げるためには、内部からの視点が不可欠だ」という強い確信があったからです。
情報発信活動「うし活」を続ける中で、業界が抱える課題をより深く知る必要性を感じ、IT業界で培ったスキルを活かして自分にしかできない貢献ができるのではないかと考えました。
実際に酪農の仕事に触れると、その責任の重さとともに、社会を支える産業としての重要性を改めて認識しました。
現在は、現場の内部から、日本の食料自給率や担い手不足といった課題の解決に取り組んでいます。
私の活動の3つの軸
食農教育
須藤牧場では、地元の小学生に牧場の仕事や牛の生態を教えたり、乳搾り教室のインストラクターを務めたりと、食の大切さや命の尊さを伝える活動をしています。
2人の子どもを持つ親として、「国産の食や農業に関心を持つ人を増やさなければ、子どもたちの未来は守れない」という強い危機感が私の原動力です。

多様な繋がり
NPO法人うしミルでは、「食の未来は、地域に暮らす私たちがつながり、共に学びながら、自らの手で育てるもの」という信念のもと、生産者、メーカー、行政、学校、家庭など、これまで分断されがちだった人々を「つなぐ」ことを目指しています。
また、大学生との交流の場を設け、未来の担い手育成にも取り組んでいます。
ITと酪農の融合
IT業界での経験を活かし、牛の個体管理にICT(情報通信技術)を導入したり、オンライン牧場体験を開催したりと、「IT×酪農」による新たな価値創造にも挑戦しています。
「milushi みるし」で届けたいこと
この「milushi みるし」での発信では、私の異色のキャリアや現場での知見をベースに、多様な視点から情報をお届けします。
読者の皆さんへ:
「へぇ!面白い!」「暮らしに役立つ!」と感じる牛や牛乳の魅力
学校の先生方へ:
「このテーマは授業で使える!」と感じる食農教育のヒント
酪農家の皆さんへ:
「自分たちの仕事の価値」を再認識できるような新しい視点
この記事を通じて、酪農乳業への理解が広がり、日本の食や農業への関心が高まることを心から願っています。
未来へ向けて
このメディアが、酪農の魅力を発信する新たな「モデルケース」となり、より多くの「発信者」が生まれるコミュニティとなること。
そして、社会全体で酪農と食の未来を考えるためのプラットフォームとして「milushi みるし」を皆さんと共に育てていければ幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。




