🐮ミルクだけじゃない!『ミルクをしぼる牛さんのお肉』について「肉おじさん」に聞いてきた!

「乳牛は、ミルクをしぼるための牛さん」

そんなイメージの人が多いと思うんです。

でも実は、ミルクをしぼる牛さんは、お肉としてもわたしたちの毎日の食を支える、めちゃくちゃ大事な存在なんです!

今回の「ミルカウ姐が行く!」は、熟成肉やハンバーグで有名な、岩手県一関市に本社のある株式会社門崎(かんざき、屋号:格之進)の代表取締役であり、お肉のプロ「肉おじさん」こと、千葉社長に「“ミルクをしぼる牛”の『お肉』の話」を聞いてきました!

ミルクをしぼる牛さんの、ミルクだけではない、その魅力をぜひ知ってください!


株式会社門崎 千葉社長

「肉おじさん」

本名は千葉 祐士(ちば ますお)さん。

1971年生まれ。岩手県一関市出身。格之進グループを展開する株式会社門崎を創設し、熟成肉の挑戦を開始。肉の旨さと可能性を追求する「肉肉学会」を主宰。

🌐株式会社門崎(屋号:格之進) Webサイト
🌐「肉おじさん」千葉社長のInstagram 「肉ハック」など楽しい情報満載です!


  1. 乳牛って、ミルクだけじゃないんだよ?
  2. ミルクをしぼっていた牛さんのお肉が、ハンバーグになってるってホント?
  3. ブランド牛のなかには、実はミルクの牛さんと和牛のミックス(交雑種)がいる!?
  4. 「え、これおいしい!」ってなる乳牛もいるんです
  5. まとめ
 

 乳牛って、ミルクだけじゃないんだよ?

お恥ずかしながら、乳業メーカーで働いているミルカウ姐も、ついこの間(と言っても数年前になるけど…)まで、「乳牛は、ミルクをしぼるための牛さん」と思っていました。

肉おじさん
たくさんの乳牛の原種がいるヨーロッパでは、 “ミルクもお肉も両方をいただく”のがふつうなんだよ

ヨーロッパでは、オスの牛さんは当然食卓に並ぶし、ミルクをしぼっていたメスの牛さんも、ちゃんとお肉として余さずにいただくそうです!

日本では「ホルスタイン」というミルクの量がたくさん出る牛さんが主流で、これは主にアメリカで改良されてきた“ミルク特化型”の種類。

だからホルスタインは、お肉の質や量は、そんなに重視されてこなかった。

肉おじさん
でもそれは、食文化の違いなのであって、どちらがいいとか悪いとかではないんですよ

「農業の歴史は、食文化の歴史」。

ミルカウ姐は、自称「農業リスペクトしてる人」なので、この言葉は本当に納得です!

 

ミルクをしぼっていた牛さんのお肉が、ハンバーグになってるってホント?

ミルクをしぼるホルスタインは、いつもミルクに栄養をたくさん集めているから、自分の身体にお肉を付けるのが難しい体質なんですって。

だから、最終的にお肉として流通する段階では、スーパーの精肉コーナーには並ぶほどのお肉の量がなくて、加工用のお肉として、ハンバーグとかコロッケに使われることがほとんどだそう。

肉おじさん
ミルクをしぼっていた牛さんのお肉は、「味がない」「水っぽい」って言われがちだけど、安くて手軽な食品の原料として、超重要なんだ

高級和牛だと、たとえ小さな小間切れのお肉だったとしても値段が超高くなってしまうので、少しでも入っていたらその食品はすごく高価なものになってしまう、というわけ。

ということはミルクをしぼっていた牛さんのお肉は、まさに“庶民の味方”!

こういう牛さんがいるから、わたしたちの日常のごはんが、手頃においしくいただけるってことですね。

 

ブランド牛のなかには、実はミルクの牛さんと和牛のミックス(交雑種)がいる!?

肉おじさん
「〇〇牛」って名前がつけられたブランド牛の中には、実はホルスタインと黒毛和牛のミックス(交雑種)、専門用語でいうと「F1(エフワン)」だったりするんだよ

牛さんの見た目は黒くて「黒毛和牛」っぽくても、ホルスタインの血を引いてることもあるんだそう。

酪農の勉強を少しかじっているミルカウ姐、「F1」は知っておりましたーーー!(よかったー!)

酪農家さんは、ホルスタインの牛さんに黒毛和牛の牛を掛け合わせて子牛を産んでもらって、市場を通してブランド牛を育てるところ(専門用語では「肥育(ひいく)農家さん」)に買ってもらうんですよね。

この「F1」は、和牛のおいしい脂(あぶら)と、ホルスタインの赤身の旨みが、おいしいバランスのお肉になるって言われていて、お肉の味も濃くて脂の味もほど良いので、ミルカウ姐も大好きなお肉です。

牛のお肉の世界、意外と奥深いし、ちょっとした“裏事情”を知ると、お買い物でのお肉選びも楽しくなるかもです!

 

「え、これおいしい!」ってなる乳牛もいるんです

「ということは、結局 “乳牛のお肉はそんなにおいしくない~” ってこと?」って思った人、ちょっとお待ちくださいませ。

ミルカウ姐が、肉のプロ、「肉おじさん」に聞いてみました。

肉おじさん
「ミルキングショートホーン」っていう種類の乳牛を食べたことがあって、これは本当においしかった!

「ミルキングショートホーン」は、世界でも古い種類の牛さんで、イングランドうまれ。

日本でほとんど飼われていない、かなりレアな乳牛です。

そんな乳牛、「肉おじさん」が手放しで評価するほどのおいしさとは!

どんな味なのか興味津々です!

おいしくてみんなが食べたいと思うお肉だったら、市場で高く売れることになるかも。

日本で増えて、そのお肉の価値が認められて、高く売れて、おいしく食べられるようになったら、みんなが幸せになるじゃん!

そんな未来、はやくこないかな~…と思ったミルカウ姐でした。

 

まとめ

お肉のプロの「肉おじさん」にお話しを聞いて、

徹底的にお肉の味を追及して育てられた和牛のお肉は絶品だけど、毎日食べるのは家計に負担がかかるよね・・・、というときに、乳牛のお肉はお手頃な食品の原料として超重要で、わたしたちの食を支える “縁の下の力持ち” ということがわかりました! 

毎日食べる、手頃で おいしいごはんには、こういうお肉だって必要だよね。

今度コロッケやハンバーグを食べるときには、ちょっとこの話を思い出してみてね。

「ミルクだけでなく、お肉もありがとう、牛さん」という想いが、自分も、みんなも、幸せにするんだし!

それでは今回の「ミルカウ姐が行く!」はこの辺で!

Good Luck Know(グッドラックノウ)~♪

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